♦♦♦♦♦♦♦♦♦ 国際結婚で台湾在住、柴犬3匹との台湾生活を綴っています。あっという間に台湾11年。  ♦♦♦♦♦♦♦

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長文ですが・・・
被害者にどうしても焦点があたるので、あまり詳しく書くのはどうかと思ったのですが、

最近、タクシーに乗った日本人女性が暴行を受ける事件がありました。

被害者がMRTで交際相手のいる新北市に向かったものの、
慣れない土地で迷子になり困っていた所、タクシー運転手・謝東憲が彼女に目をつけ、
懸命に一緒に交際相手のの家を探すふりをして、山中に連れ込み、
後部座席に乗り込んで女性に性的暴行を加えたというものです。

その後、コンビニエンスストアの前で彼女を放置し、
泣いていた彼女を不審に思った店員が警察に通報し発覚しました。

しかし、捕らえられた謝容疑者40代は、僅か5万元で釈放され、
更に、謝容疑者は「我跟她是一夜情!(彼女と一夜の遊びをした)」とマスコミに返答。
しかし被害女性には暴行を加えられた際の傷も残っており、
謝を放免にした板橋地院法官(裁判官)が世論の猛反撃に遭い、
これらの対応に交際相手やその家族は激怒し、「台湾人の恥だ!」と国民総出で怒っています。

被害女性はただ道に迷って困っていただけ。
それなのに被害に遭い、更にマスコミの集中報道にも遭っている。

こういう時、女性が責める人がいますが、
身近な人や自らが危険な目に遭ったことが無ければ想像しにくいのかもしれません。
中には乱暴されて抵抗され殺されるケースもあるのです。(台湾で過去にありました)
過去には、日本で同じような被害にあって殺された台湾人女性もいました。

「台湾人は優しい」というのが日本人の中で定着していますが、
でも、皆が皆、本当の優しさを持っているかといったらそうじゃない。
確かに個人で定着している台湾の良さが、マスコミを通じて広がっていますが、
日本人だって、皆が皆、台湾人が言うように凄くないし真面目で仕事熱心でもありません。
このように「優しさ・人情」を逆手にとる不届きな者もいるわけです。
特に女性は気をつけてください。

私も8年前だったか、初めての観光来台で、
マッサージ店で、明らかにおかしな所謂セクハラの被害に遭いました。
場所は天母、結構大きなマッサージ店でした。

結婚前の旦那が外で待っていたので訴えましたが、
「でも実際に見てないから」と弱気で抗議すらしてもらえず、
悔しくて、すぐに日本に帰らなきゃいけないし、この件で揉めて
「台湾には二度と来ない!!」と思ったものです。
台湾に住むようになって、単独でその店に文句をいいに乗り込みましたが、
その男性は既にいませんでした。
日本でも散々怖い目に遭いましたが、言葉が通じないというのは余計に怖くなります。

話がタクシーから逸れてしまいましたが、
炎天下、タクシーに乗らなければ身体が辛い時、夜どうしても乗らないと目的地にいけない・・・
そのような時の注意点が交流協会(日本大使館のようなもの)からメールされていましたので
ご参考にしてください。

 1 信頼できる安全なタクシーの見分け方

 ○ 汚れがひどい、車体にキズが多いタクシーは避け、きれいな車体のタクシーを選ぶ。
 ○ 台湾のタクシーは、後部の窓ガラス及び車体の横に車のナンバーが表示されているので、
   この表示のない車及び表示の文字が小さい車は避けた方が安全。
 ○ 車内前部に運転者登録証が乗客に見えるように置かれているので  乗車時に必ず確認
   するようにし、これがなかったり写真が違ったり  する場合も乗車を避けること。
   乗車時には必ず確認すること。
 ○ 車窓に不透明のフィルムが貼ってあるなど、車内が外から見えにくいタクシーは乗車を
   避けるようにする。
 ○ 運転手が酒臭かったり、服装が乱れているような場合は乗車を避けるようにする。

 2 タクシー利用時のポイント

 ○ 女性一人でのタクシー利用はなるべく避けること。特に夜間は危険。
 ○ 男性の場合でも例えば深夜に一人で郊外へ行くような場合タクシーの利用は避けること。
   深夜に乗る必要があり、不安を感じる場合は、最寄りの警察派出所に赴き、タクシー
   を呼んでもらう
。 
 ○ 中国語が不得意な方は、行き先を運転手に伝える際に、紙に住所等を書いて示すか、
   中国語が得意な方にお願いして電話越しで伝えるようにする。
 ○ 運転の乱暴なタクシーや故意に遠回りするようなタクシーに乗車した場合は、面倒でも
   その場で料金を払って降車し、別のタクシーに乗り換えるほうが賢明。無用な口論は避けること。
 ○ 料金が高過ぎると感じた場合、或いは故意に遠回りされた場合などは、タクシーの運転手名や
   車両ナンバー等をメモしておき、降車後、直ちに警察に通報する。



女性のドライバーも随分見かけるようになりました。優しく信頼できるタクシーの運転手もいるので、
感じの良い信頼できる運転手さんに出会った時、名刺や会社の電話番号を留めておくのもいいですね。


このような一方的に受けた心の傷はなかなか治りません。
婦女暴行犯は比較的再犯確立が高いことが知られています。
日本でもどれだけの人が泣き寝入りしているか・・・。
もし自分の娘や家族が同じ目にあっても冷静でいられるのか、
裁判官は5万元やそこらの保釈金で許すんでしょうか。
婦女暴行には極刑の前例を作らないと行けないと思います。

2011.07.15 / Top↑
中医の診察の日。(中医=診断して漢方を処方してくれる東洋医学医師)

総合病院の駐車場に着いたところで、土砂降りの大雨に見舞われた。
雨の粒が特大のビー玉くらいに大きく、傘を差しても強風のせいで
ものの数十秒で全身びしょ濡れ。台湾ではよくあることだ。

でも白いパンツスタイルだった私はラインまで浮き出るし、
ボコボコの道路に溜まった水たまりで靴の中は水水水。

東北地方では、靴の中に水が入った時のことを
「きゃっぱりとる」または「かっぱり・かっぷりとる」と言うらしい。
聞こえのいい語源だけど、水が入った靴はやっぱり気持ちが悪い。

その、きゃっぱりとった状態で総合病院の玄関にやっと到着したと思ったら、
次は中医の診察場所が改装で引っ越しのために
案内係も場所がわからず、3回も場所を間違えられた。

びしょ濡れの身体のまま、冷房のきいた館内を行ったり来たりしていたら、
EV前でマクドナルドのセットを持った女性と(院内にマックも)夫が衝突。

悪いことにぶつかった拍子に、彼女が持っていたコーラが私へ飛んできて
見事に足にコーラが全部かかってしまった・・。

また、きゃっぱりとってすまった!!

コーラを弁償し、トイレの洗面所でこそこそと足と靴を洗って乾かし、
ようやく中医の元へ着いたときには予約時間を30分以上オーバー。

身体は濡れてるし、コーラ臭いしなんかグッタリ。
診察室でしゃべる気力が失せる・・。

とりあえず担当の中医に前回の診察同様、脈診(脈拍診断)してもらい、
今の症状を伝えてお薬を処方してもらった。

以前不妊治療で西洋系のきつい薬を大量に摂取し、逆に身体のバランスが狂ったので、
時々身体を再度整えるために、こうして中薬・漢方を飲むようにしている。

中薬は処方してくれた成分を粉末にした保険内でカバー出来る範囲のものなので、
1~2週間分で300元程度だったが、
希望なら、保険外で値段は上がるが、効き目の強いものも処方してくれる。
そうなると日本とあまり値段は変わらなかったと思う。

5年前だったか、粉末漢方の匂いを初めて嗅いだ時、ウエ~><と苦い顔をしたら、

「臭い?何言ってんの!とっても香香(いい匂い)じゃない~♫」

ピンコママにそう言われびっくりしたことがあった。
嗅感覚の違い、これこそ国の習慣の違いだな。

今でも麺に入っている五香粉はちょと苦手だけども(八角とか丁子)、
身体に良いのよと言われればさほど抵抗が無くなった。

ちなみにグローブと言われる丁子はホットウイスキーに数個浮かべて飲んでもいいらしい。

香りの強い、台湾バジルと呼ばれる九層塔だって、
女性の身体(子宮)にいいのよ、と聞くと素直に兎のように食べてしまう。

独特の臭いも味も、日本人には元々馴染みのあるものではないけど、
その壁をちょっと乗り越えるだけで身体が良い風向きに変わる可能性もある。

診察室まで行くのが大変だったけど、
この「ちょっと気軽に漢方でも」が出来るのが、
台湾に住んでて良かったと思えることの1つかもしれない。
2011.07.14 / Top↑

前の日記の途中でしたが、体調不良と仕事が忙しいため、

あとちょっとだけ、ブログをお休みします。

いつものぞいてくださっている方どうもありがとう。

6月ですが、台湾は相変わらず暑いですよ。

クーラー止めて扇風機で節電を頑張ってますが、

あまり無理するものじゃないなと思いました。

7月にはブログ復活できるかな?

2011.06.15 / Top↑
久しぶりに金城武さんのCMがオンエアされました。



相変わらずカッコイイ金城武さんは香港のアンディ・ラウ氏同様、
私生活を全く表に出さない方で有名です。

実はもう結婚して日本人の奥さんがいるとか、ゲイの恋人がいるとか、様々な噂が流れていますが、
「そこにいるだけでいい」ので、激しくどーでもいいです。
私にとっては日台の象徴のような人なので。

金城さんと言えば、ビール等のCMが印象強いからか、
どちらかというとアルミ缶の飲料をぐっと飲むイメージで、
紙パックをぐっと飲む(女の子はしちゃいけないって怒られますが)姿が印象に残ります。
i1688705.jpg


バックに一面氷が広がりますが、これはオーストラリアのガードナー塩湖で撮影された模様です。
飛行機で12時間、現地に辿りつくのに車で8時間あまりかかったとのこと。

大のインドア・ネット好きで知られる金城さんですが、
ネット環境もままならない現地での撮影期間中、
不便が幸して、滞在先で夜は星を観覧するなどして文明から離れた生活を楽しんだとのことです。



今回の大震災で、国内はもとより世界でも沢山の有名人が支援を表明していますが、
公に出ていないからと、色々と好き勝手言う人がいるのも事実。

金城武さんは日本台湾ハーフということで、真っ先に
その中の一人として名前が挙げられることもありました。

でもここにきて、ずっと沈黙を通していた金城武さんが、
既に被災のために支援していた事が事務所を通して低調に伝えられました。

他のタレントと比べられて、結果的に大勢の人や社会に迷惑がかかることを恐れ、
本人の強い希望で、額などはっきりした事には一切ふれていません。

相変わらず、行動も男前ですわ。


2011.03.28 / Top↑
先週、友人(台湾人)が、テレビを見る度に心が痛いと半泣きで電話をかけてきました。
彼女は妊娠中なので、日本は復興する大丈夫、報道はみないほうがいいと
逆に励ます形になったけれど、以後もどの国でも、よくも悪くも、不安を煽る報道が多いです。

この十日間、正しい情報を得るのに拡散していたけど、自分自身も不安を煽っていたのかもと思うし、
役に立っていたのかといえば正直わかりません。

台湾にいる自分ができること、
もちろん自分の生活があるし、仕事もある、
でも、目線を変えてみようと思いました。

台湾が日本の復興を応援している事は伝わったけど、
逆に、台湾に向けて今知ってほしい正確な情報と知識を台湾へ伝えていくことも必要だと。

私たち夫婦は関東に友人が多いので、直接現状の話しを聞いて落ち着けますが、
映像の影響は多く、言葉が違うとうまく伝わりません。

台湾は年代が違うだけで、考え方も全然違う。
線香の灰が子供にいいと信じ、子供に食べさせていた事もあったと聴くし、
煽りの買いだめも一度起こってしまえば、日本のようにはいかないと思います。

少しでも日本の三次的被害を防がねばならぬ事に気づかせてくれた人感謝します。
私も不安を逆撫でするような不適切な言動にはくれぐれも気をつけます。
台湾にいる他の日本人までが誤解されてしまうことがないように勤めたいです。

もし日本から台湾に拡散してほしい情報、知ってほしい事等はある方は
恐れ入りますがソース付きでコメント欄にお願いします。


このような時に、お互いをケアする方法として、all about japanで
話し方講師の藤田尚弓さんが書かれている有意な言葉の対処法です。

*長文です


【災害・緊急時 大事にしたい話し方・伝え方】
http://allabout.co.jp/gm/gc/377784/より

東北地方太平洋沖地震で被災された方に心よりお見舞い申し上げます。

 今回被害の少なかった地域でも、まだ緊張感や不安が続いています。家族や親戚、知人などが被災された方もいらっしゃるでしょう。いたわりの言葉が救いになることがある一方で、ストレスの強い状況下では、伝え方がうまくできないために傷つけ合ってしまうこともあります。災害時という特殊な状況での行動の仕方を、話し方・伝え方の見地からご紹介しますので参考になさってください。

■子供に安心を伝える

 余震や原発の問題などで不安な時期ですが、親が動揺していると子供も不安定になってしまいます。明るい言葉をかけるなど、笑顔を見せる、抱きしめるなどの非言語コミュニケーションを多く使いながら子供に安心を伝えてあげてください。抱きしめるという行為は、心のケアにもいいとされています。

 被害の少ない場所にいる方も報道が気になる時期ですが、テレビのつけっぱなしはやめましょう。視覚を使った情報伝達の有効性を考えると、子供に被災のシーンを繰り返し見せるのは避けた方が賢明です。私達は言葉以外の部分でもコミュニケーションをとっています。行動や雰囲気からも多くの情報が伝わりますので非常時の家族のルール(行動の仕方、集合場所等)を確認したら、子供の前ではいつもどおりを演出するくらいの気持ちで接することをお勧めします。

 阪神淡路大震災や新潟中越地震の際には、地震や停電を経験したことで、急に暗いところを怖がるようになってしまった、情緒が不安定になってしまった、おむつに戻ってしまったなどの事例も報告されています。ついつい漏らしがちな、ネガティブな言葉も子供の前では我慢し、なるべく安心を伝えるよう心がけましょう。

■安全に導く避難時の伝え方

 震災を経験した人の体験談に「リーダーシップをとってくれた人のおかげで行動することができた」という声がありました。緊急時の指示のコツは、

1. 落ち着いて
2. ハッキリと
3. 簡潔な指示を出す

 です。パニックに陥った人も、小さな子供も、しっかりした指示を聞くことで行動がしやすくなります。

■挨拶から始める近所の人とのコミュニケーション

 震災に遭われた方の経験談で多かったのが、「近所の人達との助けあい」。避難する時も、避難した後も地域の人達との協力が欠かせないようです。今回、被害に遭わなかった地域の方も、震災に備えてぜひ近所の人とコミュニケーションをとっておくようにしましょう。

 都心に住んでいる方は、隣の人との交流はないかも知れません。そんな場合は、まずは挨拶から始めましょう。「そんな小さなこと……」と思われる方もいるかも知れませんし、テレや慣習もあると思いますが、挨拶には思っている以上の効果があります。単純接触の繰り返しは、人間関係を近くする有効な手段であり、防犯の面でも効果が確認されています。挨拶をすることに慣れてきたら、挨拶に一言をプラスして、コミュニケーションを増やしていきましょう。

□挨拶プラス一言の例
おはようございます(挨拶)+今日は冷えますね(一言)

 地震後のこの時期なら「大丈夫でしたか」「大変でしたね」など、これまで話したことのない人に声をかけてみるのもいいでしょう。人は知らない人には冷淡になる傾向があります(ザイアンスの法則)。イザという時に助け合うことができる土壌づくりは食料の備蓄以上に大切なのです。

■ストレスが多い環境での伝え方

 避難所で生活する方、都内で帰宅困難になった方など、慣れない環境で大勢の人と過ごすと非常に大きなストレスがかかります。そんな精神状態で窮屈に過ごすのですから苦情を言いたくなる場面もあるかも知れません。

 震災を経験した人の体験談を調べたところ、「近所の人との助け合いが心強かった」というような声が多い一方で、「一緒に暮らすうちにイヤな思いをした」「本性が見えた」といったような関係悪化のケースもありました。

 お互いが強いストレス下に置かれている場合、伝える側の言葉も強くなる傾向があるだけでなく、受け止める側も過敏になる傾向があります。思いやりというクッションをなくしがちの緊急時。傷つけ合わないためには、どのような点に気をつければいいのでしょうか。

 ストレス下にある相手に対して話をする場合には、「どのような構造、順番で伝えるか、フォローの言葉をどうするか」といった準備を事前にしてから伝えるのがセオリーです。しかし、自分もストレスにさらされていて、そういった準備をする余裕がない場合には、話し方の印象に気をつけることが有効です。言葉選びだけでなく、声のトーン、話すスピード、表情などを含め、いつも以上に丁寧に伝えることで印象を緩和できます。


特に、声のトーンは低め、話すスピードはややゆっくりにすると攻撃的でない印象になります。ストレス下の場合そのくらい気をつけても、やっと相手にはニュートラルに伝わる程度の話し方になります。

 相手を攻撃するような伝え方もいけませんが、自分ばかりが我慢するのもよくありません。こういった環境では、自分も他人も大事にするコミュニケーションが必要になります。

■人間心理と声かけの効果
 
 私達は他者と自分の間のバランスを求め、公平である状態を好みます(こういう状態を心理学では「衡平理論」といいます)。そのため、物資の分配や我慢の分配がうまくいかない状態では大きな不快感を感じるでしょう。しかしながら、共有する有限なものを前にすると利己的な考え方をしてしまう心理も働きます。みんなの利益のために行動するか、個人の利益のために行動するかの葛藤が生まれてしまうのです(こういう状態を心理学では「コモンズのジレンマ」といいます)。
 
 そんな状況の中で、助け合うためには「声をかけ合う」「話し合う」ことが有効です。研究では、話し合いや情報交換、ルールなどによって協力行動が促されると報告されています。周囲の協力が得られるという期待感を持てるようになると、事態を好転させることが可能になるのです。ギスギスした環境では、いろんな気持ちが芽生えてしまうのも当たり前。そんな時に自分や他者を責めてはいけません。隣の人に声をかけ、コミュニケーションをとり、助け合いの土壌を作ることで事態を好転させましょう。


■いたわりの声をかけあおう

 被災された方、自分は無事でも親戚や知人が被災した方など、震災によって心に傷ができてしまった人も少なくないと思います。どんどん周りの人を気遣う言葉をかけ合いましょう。

 今回インタビューをさせてくれた阪神淡路大震災の被災者の方は「震災も仮設での生活もつらかったけれど、ボランティアの人に話を聞いてもらえて気分が少し落ち着いた」とおっしゃっていました。特に女性は、話すという行為でストレスを緩和しやすいと言われています。「大丈夫だった?」「つらくない?」などの声掛けをし、相手が話をしやすいきっかけを作るようにしていきましょう。

■「頑張れ」の使い方に注意

 一般的によく使われる「頑張れ」という言葉は、「これ以上どうやって頑張ればいいのだろう?」と受け取られてしまうこともあるので注意が必要です。つらい人に対しては、励ましよりも「聴く」に軸足を置くコミュニケーションをとるようにしたほうがいいでしょう。相手の話を聴き、心を寄り添わせる行為自体が励ましになります。言語だけがコミュニケーションではないことを思い出しましょう。

 震災が起きてしばらくすると、被害のない地域にいる人達にも「何もできない自分」というストレスがかかることがあります。あなたの周りにも無力感にさいなまれ、もどかしい思いをしている人もいるかも知れません。そういうストレスを感じた場合には、ぜひ「聴く」という貢献をしていただきたいと思います。普通に振る舞っている人の中にも、親戚や知人が被災して苦しさを抱えている人がいるかも知れません。そういった人に気遣い、心を寄り添わせるのも立派な貢献なのです。

■聞き流すスキルも必要な時期

 災害時は、根拠のない風説が流れやすい時期でもあります。人からの話を判断するポイントは、事実、推測、意見に整理しながら聞くことです。特に、事実と推測は一緒にして語られることが多いので注意してください。事実として語られている部分については、情報の出どころを聞くようにします。情報の出どころがハッキリしないような状況の場合、確実でない情報を聞き流すスキルも重要になってくるでしょう。

 この時期に消費をすることを不謹慎だと言う人もいます。日本経済をこれ以上停滞させないためにも被害のなかった地域の方には、むしろ普通に働き、普通に消費をしてもらって経済を停滞させないようにするべきという人もいます。様々な考え方の人が、様々な意見を押しつけあう場面では、言葉の力を受け流す強さが必要です。

人は非常時には、思いをうまく伝えられない状態に陥ります。それを認識しておけば、過度に傷ついたり相手を責めることを減らせるはずです。私の好きな言葉に「言葉は人間の用いる最も強力な麻薬だ」(イギリスの作家キプリングの言葉)というのがあります。言葉は、麻薬のように人の心や身体を蝕んでしまうこともあれば、痛みを和らげる薬のような効果も持ち合わせています。こんな時だからこそ、言葉を選び、伝え方を工夫し、復興へむけて力を合わせていきましょう。



2011.03.22 / Top↑
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