♦♦♦♦♦♦♦♦♦ 国際結婚で台湾在住、柴犬3匹との台湾生活を綴っています。あっという間に台湾11年。  ♦♦♦♦♦♦♦

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先週の日曜日、朝5時に起きて義父とお墓の掃除「掃墓」に出かけた。

台湾の墓と言っても、観光客が見るテレサテンのような人が眠るような管理の行き届いた墓園ではなくて、
義父の両親を始め、祖父母やその兄弟の100年以上前に作ったお墓だ。
掃墓は以前一度経験はあったけど、バラバラに点在するお墓を全部回るのは初めて。

最初に向かったのは旧台北県、新北市の五股という所にある山で、義父の父方の兄弟の墓。
通例通り、お札を敷き、ゴミを取り、真っ赤なお線香とロウソクを炊いてお参りする。

途中でいつもお墓の管理(掃除)をしているオバちゃんが近寄ってきて管理費をくれという。
叔父さんは黙って500元をわたす。こういう場所では、色んな暗黙の了解があるらしい。

次にその墓の奥さんのお墓に向かったのだけど、
やはり古くて、墓石があまりに小さいので、全然見つからない。
15分くらい延々みんなで探してようやく、
お墓の間に挟まって小さくなったその方の墓石を見つけた。

台湾がまだ日本統治下にあった頃に亡くなったので
お墓には昭和という字。
当時の墓は土葬で、今みたいな大理石ではなく、
普通の石に字を刻んで、下にレンガを詰めた簡易的な物だったようだ。
100年以上前のものは字も薄く、壊れやすいからか、お墓とは見えないものもあった。
身内のお墓の隣には、大正という字が刻まれたお墓も幾つかある。そこで大正とか昭和という字を見ると、なんだか不思議な感じがする。

その古い墓の多くは、新たに作られた墓の下へ下へと折重なるように埋められているので、
皆が通る階段の下にもきっと誰かの骨があるんだろうなと思うと、ちょっと気の毒になる。

義父の一番上の兄(叔父さん)が、身内の墓石の砂を払って、

「私は昭和2年生まれなんだよ。」

と私に台湾語で言った。でも日本語は殆どしゃべれないんだけどね。
優しい叔父さんは御年85歳だけど物凄く元気。
義父も70を過ぎているのにとっても元気で、やはり健康な血筋なんだね。

次にいった義父の父(祖父)のお墓は、静かな場所にあったのに、
よくある縦列駐車みたく、墓石の手前ギリギリまで新しい他人の墓がぐいぐいと押し迫っていた。
死んでからも隣人関係で迷惑するとはなあ。
掃除をする義父らも快く思ってなかったみたい。

最後は遠く離れた中和市に移動し、義父の母親のお墓の掃除。
中和にあるその墓山は、あまり有名でもないし古いからか、かなり寂れている。
さすがの私も吃驚するほどに荒れていて、
なんというか、その様子にとにかくカルチャーショックを受けたのは確か。
他人の墓をかき分け、足で墓石を踏まないと上に行けない。
野良犬まで溜まっていて、時折滑る急斜面を延々と登って頂上付近の祖母のお墓に辿りついた。

体中、もう汗がだらっだら。

そこで目の前にあったのは、木の根っこや雑草、枝から伸びた蔓が墓の中までぐっさりと伸びたお墓。

台湾の墓事情を知らない人が見たら、
きっと身寄りのない人の墓なのね、と思うかもしれない。

台湾の墓に対する概念は日本とはちょっと違うので、
日本のように普段から墓を綺麗にして数回墓参りすることはあまりないようだ。
たいていは清明節などの墓掃除の時だけ、こうして来る人が多いみたい。

義父でさえ、「墓の掃除は三代まででいいよ。」というので、
多分、ほったらかしにされている墓は意外に多いと思う。
私だったらきっと子孫の枕元に墓参りに来い!と化けて出るに違いないね。しつこい性格だから。

うちの綺麗好きなピン子ママのお墓があったとしても、
3ヶ月に一回はお墓のチェック行かないと「ちゃんと掃除しなさいよ!」と
私の枕元に化けて出てると思う。笑
嫁姑が二人も化けて出る家なんて、ちょっと難儀だけどねえ。

さてさて、
その義父の母のお墓、墓石が見えないほど蔓が凄かったので
私も一生懸命に持ち寄ったクワで黙々と掃除を手伝った。
大きな木の枝も絡まないように切り落とし、
最後に、薄く消えかかっていた墓石の名前を、義父が塗料でなぞりなおして掃除は終了。
結局掃除には1時間かかったのだけど、なんかイイことをしたようで気持よかったな。

『まさに「掃墓」なんだなあ』

全てのお墓参りが終わって時計を見ると昼の1時。6時間も掃除してたのね。

お墓に行ったからではないけど、
近頃は震災のこともあって「死」について考えることが多くなった。

どこで最後を迎えることになってもいいように、色々準備はしているけれど、
お墓については、まだ決めかねている。
墓のことは、随分前に夫と話し合いをしたことがあって、普段は
「死んだら人間は、どこに墓があろうが関係ない」と言ってる夫が、

「やっぱり死んでからもひとりぼっちになるのは嫌だな・・・」

とポツリと言ったのを聞いてから、そろそろどうしようかなと考えてる。
子どもがいない夫婦は、覚えてくれる人やお参りしてくれる人が極端に減るからね・・。

昔は、夫婦別々でお墓を作っていたけれど、
台湾はもう夫婦一緒、または何代も子孫が入れる大きなお墓が主流みたいだ。
私達のお墓は、台湾か日本かになるかはまだわからない。

「どこでも絶対に夫婦で一緒のお墓に入ろうな。」

夫の祖先の墓前で二人で約束してからそこを後にした。
日台夫婦でたまに聴くのは、どちらかの骨だけ移動されちゃうことがあるということなんだけど、
そんなことがないようにしとかないと。

墓参りの帰りに飲んだキンキンに冷えた台湾ビール、最高に旨かったなあ。
格別でしたわ、うん。
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2011.04.14 / Top↑
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