♦♦♦♦♦♦♦♦♦ 国際結婚で台湾在住、柴犬3匹との台湾生活を綴っています。あっという間に台湾11年。  ♦♦♦♦♦♦♦

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春節を迎える直前、政治や事件の嫌なニュースがひしめく中に人の心を暖かくさせる記事が載っていました。


桃園県の中歴市の保険会社に勤める台湾の働く主婦Aさん(54)。
彼女はその日、会社から貰った年間ボーナス9万元(約32万円)を手にホクホクしてバイクに乗って帰路についていました。
会社から帰る途中、Aさんは友人宅に拝年(年末のご挨拶)に立ち寄り、その友人から野菜を分けてもらったんですね、台湾ではよくあることなんです。
野菜を通勤バッグと共にバイクの前のカゴへと無理やり押し込んだのですが、バイクを走らせている途中もAさんは野菜が落ちないかどうかそればかりを気にしながら運転していたそうです。
ようやく家に到着したAさんですが、さあ暖かい家に入ろうとカゴに目をやって初めて気づいたのです。
籠の中にあった、9万元の入った大事な鞄を落としていたことに。
鞄にはボーナスの他にも5枚のクレジットカードや免許証そしてIDカードが入っていたそうです。
気が動転したAさんはもう泣きじゃくりながら、さっきまで走っていたYKK工場の近くへと戻り、30分以上も探し続けましたが見つかりません。もう駄目だ、他の人の手に渡っている・・・・

と、その時彼女のポケットにあった携帯電話が鳴り出します。電話に出てみると、電話の相手は警察からでした。

なんと一人の男性が彼女の鞄を拾って警察まで届けてくれたとの連絡だったのです。


バッグを拾ってくれたその男性は二人の子供を養っている工場勤めのBさん57歳。

工場からの帰り道、そのBさんは道路に落ちてあった彼女のバッグを拾いましたが、バッグの中には目もくれず、落とし主が探してはいないか、警察はどこだろうか、そんなに熟知していない道をずっと歩いて探し回ってくれたようです。
Bさんが30分以上も知らない道を歩いていた頃、丁度一台の警察の巡廻車が走ってきたのが見えました。警察の方もこんな人気の無い道で一人で歩いているBさんに
「なんでこんな道を遅いのに歩いているのか?」と職務質問してきたそうです。

Bさんは正直に言います。
「このバッグを道で拾ったので、警察に届けに行こうと思ってずっと歩いていた。」

そうしてAさんのバッグは無事警察に渡されたというわけです。

警察によって初めてバッグが開けられ、この持ち主の身元が判明し、Aさんの元に知らせが届いたというわけです。バッグはAさんが最後に見たときと同じ状態で、お金もカードもすべて揃っていました。

Aさんはもう喜びのあまりに泣きながら

「錢掉了不知道要怎麼過年,如今失而復得,真的要感謝老天爺和郭先生的幫忙。」

(このお金をなくしてしまっていたら、どうやって年を越そうか途方にくれていました。無くしたと思っていた物が再びここに戻り、本当にBさんと神様の助けに感謝しています)

Aさんのボーナスは9万元ですが、工場で働くBさんの今年の年間ボーナスはAさんの10分の1、たった数千元。ということは毎月の給料も2万元(7万円)程ということは想像がつきます。


Aさんはそれを警察から聞くなり、

「讓我們兩家一起過個好年!!」
(私達二人一緒にいい新年を迎えましょうよ!)

と、彼にお礼として一万元の謝礼金を渡したといいます。


自分は、もし彼がバッグの中に9万元があるのを知っていたらどうなってただろう? と思いました。

でも義父曰く、

「すぐにバッグを開け中を調べる人なら、直ぐにお金も取ってしまうような人だ。この人はそういう事さえも考えなかったから、きっと本当にいい人なんだろうね。」


台湾の、ことさら郊外の給料は決して高くないことを私はしっています。
生活に困っていながらも、安い給料で朝から晩まで働かずにいられない、それが台湾の現実なのです。

給料の割りに物価も高く、貧困の差も個人の給料格差もかなりある台湾。沢山の日本人が日ごろ観ているのは都会に住んだり、有る程度金持ちの台湾人ばかりだったりするので、想像つきにくいかもpしれません。

よく台湾に住む日本人が 『目先のお金に目がくらむ台湾人』といいますが、そういう人が果たして台湾人の生活をどれだけ知っているのかは疑問です。

新年を迎えようとしていた時期は、どの家庭もお金が必要だったはず。たとえ自分にお金があり困っていなくても、盗み取ってしまう人もいるでしょう。もちろん現在の日本でも。


最近ではあまり聞かなかった良いお話でした。

ところで、旧正月の春節期間は、怒ってはいけない、泣いてはいけない・・といわれています。

怒ればその一年ずっと怒る年になる、だから笑って過ごそうと。その台湾人のBさんには来年はきっといいことがあるに違いない。
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2006.01.29 / Top↑
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