♦♦♦♦♦♦♦♦♦ 国際結婚で台湾在住、柴犬3匹との台湾生活を綴っています。あっという間に台湾11年。  ♦♦♦♦♦♦♦

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紙



紙銭というものがある。

宗教的なもので、寺や氏神での参拝時や祖先を祀る時の金紙、
或いは誰かが亡くなった時に燃やす銀紙のことで、冥紙ともいう。
詳しく言えばそれぞれ、金色の紙と銀色の紙で役割が違う。

死者があの世でお金に困らないよう、三途の川(あるかどうかしらないが)を渡れるようあの世のお金を送る。若しくは財を願って燃やす、まあ色んな意味があるらしいが、所謂「地獄の沙汰も金次第」といったところか。歴史的に見ると元はインドから伝わり、それが中国で紙銭となって台湾、香港をはじめとするアジアに広がった民族信仰みたいだ。


台湾に嫁いですぐの頃、その意味も分からず、すすけた炉に向かって見よう見真似で紙銭を火へほおりこんだ。
となりの若い従姉妹達は、片手にその銭の束を掴みつつ、器用に一枚一枚折りながらまとめて火の中へくべている。


「なんでそんな丁寧に折る必要があるの?」
「んー・・・燃えやすいようにじゃない?」

まだ台湾を知らなかった当時の私は轟々と燃え盛る紙銭を見て、
(こんな小さな炉で燃やすと火の勢いが増して危ない、ぶっちゃけ環境破壊だ)
くらいしか思い浮かばなかった。

そんな私も見よう見まねから、色々と勉強して、時間が許すと週に1回は地元のお寺にお参りする。
日本人的無宗教というのは有る意味こだわりが無くて郷に従いやすいのかもね。
賽銭(布施)とお供えを置いて、寺の参拝が終わると専用の焼却炉で紙銭を焼いて終了。

でも紙銭は大版の金紙から順に燃やしていくが、湿気か材質か、時々火だねが非常につきにくい時がある。
この前も、火がつかないのでつい紙銭をクルっと丸めてしまったら、すぐに横に居た夫からお叱りを受けた。

「これはお金だから大事にして。丸めちゃ駄目、きちんと折らないと!」
「ああ、そっか。お金だったね」
「子供の頃、遊んで同じことしたらお母さんによく怒られたよ、お金なんだから大事にしなさいって。」

ピンコママに言われると、大事にすれば本当に財がくるような気がする。苦笑)
日本生まれの私には、台湾の信仰というものがまだ根付いてないので、
拝拝慣れしたとは言っても、根本的には紙銭の扱いは知らない私であった。
それからはとりあえず紙銭の扱いも大事にしている。

中国では冥界専用のクレジットカードタイプや、小切手紙銭が流行ったと聞いていたが
自分はまだ殆ど見たことが無い。アメリカドルバージョンもあるらしいけど・・・。

そういえば台湾でここ数年流行っているのは「発財金」という紙銭。紙銭というより、カラフルさから御札のイメージだけど、見た目は折り紙より大きな、千代紙サイズといったところ。
表面に土地の神様や財の神様がカラーなどで描かれており、道教の御札(見た目は密教っぽい)も付属、氏名と住所、願い事を書く紙が入っているセットもある。商売をやっているなら店先などで拝拝をした後、同じく炉で燃やす。

ちなみに台湾での拝拝は侮れない。
知り合いの芸能関係者が一度拝拝を怠ってロケ撮影をしたら、
ライトは切れるわ、カメラは壊れるわ、物は落ちてくるわで大変だったらしい。
拝拝をすると、機材は元通りで、思わず震えたということだった。
おぉこわ。

この紙銭、もちろん燃焼時に空気汚染と煙が健康障害を引き起こす恐れがあることから、
環境を懸念して、今では一度に燃やす紙銭の量はかなり節減されているらしい。
環境に優しい(どうみても優しくは無いけど)紙銭も出てきているが、
台北では勝手に外で紙銭を燃やすと罰金が下る。

でもそこは台湾、環境破壊と空気汚染を出さない焼却炉が登場している。
ただ、一つ50~100万元するそうで、まだまだ普及しそうにない。

1837822778.jpg


景気が悪くなっても、本物のお金でない紙銭はあまり関係ないと思っていたけど、
時代の流れとともに、鬼籍に入ってからも懐を心配せねばならないとは
台湾のご先祖もさぞかし驚きそうだ。

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2010.04.12 / Top↑
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