♦♦♦♦♦♦♦♦♦ 国際結婚で台湾在住、柴犬3匹との台湾生活を綴っています。あっという間に台湾11年。  ♦♦♦♦♦♦♦

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今月初頭に話題になったお話で、古くて申し訳ない・・。


ここ数年、世界各地で災害が相次ぐと同時に、
あちらこちらで寄付金集めの話を聞くようになりましたよね。

寄付といえば、PCで出来るワンクリック募金という便利なものがあります、
あれはスポンサーが変わって寄付してくれるというものですが、
過去を遡って思い出せば、誰でも一度は募金箱に寄付した経験があるのではないでしょうか。

ボランティアに力を入れるセレブのニュースも最近多いので、
それに影響を受けて慈善活動に興味を持つ事もあると思います。

これが各国政府や大企業になると、まるで競うかのように、
どの企業(国)がどれだけの寄付金を出したか
大人の事情でいつの間にか争点が「寄付金を受け取る被災地について」ではなくなり、
出した方の金額と知名度が先行してしまう時もあります。


今月始め、ビジネス雑誌『フォーブス』がアジア地区で48人の【慈善活動のヒーロー】を選出しました。
ヒーローリストには国際的に活躍する企業家やスター等いかにもな著名人が名を連ねていましたが、
その中でただ一人、

全く無名の台湾女性の名前があったのです。







彼女の名前は「陳樹菊 チェン・スージュ」さん60歳

樹菊さんは企業家でもなければ医師でもなく、また芸能界の有名人でもありません。
台湾の平凡なおばさんです。

しかしながら、樹菊さんが今まで寄付した総額は
台湾元で1000万近くにのぼります。(約3000万円)

彼女は台湾の東部にある台東県の野菜市場の中で、
たった5坪のスペースで野菜売りを生業に生活している人。
決して余裕があるから、とか家が裕福だから・・という人ではないのです。

むしろ自身は贅沢をせずに醤油掛けご飯で倹約を重ね、
毎日3~4時間ほどの睡眠をとった後はすぐに野菜を売る仕事の日々、
それでも一束10元・20元の野菜を売った数元の小利益をコツコツと寄付にまわしているそうです。

このような寄付を人に言いふらすことなく、黙々と約二十年間寄付を積み上げた結果、
今回大きく公になったのですが、見返りを求めず、身を削りひたすら慈善に徹するその姿はまるで生きる菩薩のようだと地元で感動を呼び賞賛されています。

紙面によれば、彼女は小さい頃から家が貧しく、満足な医療が受けられず母親達を病気で亡くしたそうです。
その為に進学を諦め、13歳から兄弟達の為に野菜を売る生活を続け、自分のおかれた辛い境遇から、子供達の環境をよくすべく20年前から孤児院や母校への寄付を始めたそうです。結婚はしておらず、孤児を養子に迎えたのでお子さんがいます。

母校に寄付したお金で立てた図書館は、その功績から「陳樹菊図書館」と命名。
今は別の寄付へ向けてコツコツと寄付金を積み上げているそうです。

彼女の野菜を買いに来る顧客は、慈善活動をしていることを知っているので
値切ったりすることはありません。

寄付金以外にも、自分の野菜を孤児院に届けて、
子供達の生活が安定かどうかを見届けるとすぐに帰るそうです。




06we8pn.jpgニュースより陳樹菊さん

はぁ・・・凄いですね。

このニュースを聞いた時私も他の人と同じようにかなり衝撃を受けました。
もちろんこの人が凄くて、他の活動者が偉くないと言ってるのではないです。
善意・ボランティアという観念からすれば大金持ちだろうと貧乏だろうと、
受ける側から見れば全てが有難い善意に変わりはないし、客観的に見れば同じお金です。なので出来る範囲でも慈善活動する人は皆、素晴らしいと思います。

でもある一方面から見ると「1円の価値」はそれぞれ違います。
10万円も収入のない人がその半分以上慈善の為に、自ら喜んで捧げているとしたら・・。


元々余裕のない人が利益見返りもなく、誰にも知らせず、
自分の人生の殆どを他の人の為に捧げることが出来るか?といったらやっぱり難しいでしょう。

財布の中に1万円あっても、色々考えてせいぜい多くて1000円しか募金しない私。
この人の話を聞くと、まず自分ありきの考えでいる自分が恥ずかしくなります。

何も利を頂いていないにしろ、【目に見えない精神的な利益を得る】という意味では、樹菊さんはまさにボランティアでwin-winを実行している立派な慈善家だなと感じます。

大きな慈善活動というのは、金銭的に裕福な人或は時間的に余裕のある人が出来るものだ・・・と思っていた今までの考えが正面から崩れました。

世界は広いので、他にも口にしないだけで同じような方が沢山いるかもしれないですね。
そうだとしたら世間もまだまだ全然捨てたものじゃありません。

台湾では非営利団体の献金のおおよそ8割が陳樹菊さんのような一般人からの寄付で占められています。
一人当たり600元~(1800円)数百元と決して多くはありませんが、何事も「積沙成塔」(塵も~)で将来的な社会発展の可能性にかけてコツコツ寄付しています。
それと相対して、台湾の富豪企業家が寄付金リストにあまり名を連ねることがないのは、寄付先が大学等母校だったり、建築物に名を残すためであったり、会社との協賛や基金、節税対策によるものが多く占めるからで、大口になればなるほど多少利害が生じるのは否めません。

たとえ金額は同じでも、出す側から見れば明らかに一元一元の重さが違います。
だからこそ、寄付金は大事に大事に困った人の為に使っていただきたいですね。(税金もそう


後日取材に来た新聞記者に

「(フォーブス)雑誌に載って嬉しいですか?」

と聞かれた樹菊さんは、

「もう(雑誌に)書かないで。大したことじゃない、誰でも出来ることです。
 手放せるか手放せないかという事だけ
 私より多く寄付する人だっているじゃない。」


と今も謙虚な姿勢を変えません。

手放せるか手放せないか・・・・

さらっと発言してますが、
簡単なようでいて、これが最も難しいこと。

人は何かに依存しつつ生きてしまう時があります。
私も欲が捨てれないそんな俗人の一人です。

この方は人と違うことが出来るからこそ、このような偉業を成し遂げることが出来るんでしょう。

今回は人の心の豊かさと広さを十分に感じたニュースでした。
この話が公になったことで沢山の人の感動を呼び、
自分も・・と募金や寄付金が増えたという話も聞きました。

確か映画でありましたよね、
ペイフォワードで善意の輪がどんどん広がっていくと素敵です。


(あとがき)

マスコミに書かれ騒がれてから、
樹菊さんの下には多くの寄付金の依頼が舞い込んだそうです。その中には

「そんなにお金があるのに、どうしてうちに寄付しないの?」

という要求の意地の汚い人もいるようですが、(やっぱりいましたか)
彼女は凛として且つ低調に、信頼置けると判断してから自分で接触するスタンスを変えません。
150センチ足らずの小さな体ですが、心は巨人のように広い樹菊さん。

私達が忘れている何かを思い起こさせてくれます。





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2010.03.30 / Top↑
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