♦♦♦♦♦♦♦♦♦ 国際結婚で台湾在住、柴犬3匹との台湾生活を綴っています。あっという間に台湾11年。  ♦♦♦♦♦♦♦

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市政府にあるレンタル自転車。MRTのプリペイドカードが使える。



今日も相変わらず暑い。

台湾中部では気温が38度を越え、太陽が上から照りつける日中は、知らず知らずのうちに下を向いて歩いている。

この炎天下、台北市政府周辺を歩いていたら、最近どうも何をしても身体から熱が逃げてくれない原因が、土地に水が足りないせいにあるんだろうと考える。

土地に水気が足りなくなり、逆に火気を帯びてくると、生き物は無意識にその気を感知して身体で受け止め、身体のバランスが崩れて不安定になるんだろうか・・なんて思いながら、いつも車を停めている市政府駐車場へと戻ろうとすると、どこからか誰かが奇声をあげているのが聞こえてきた。

「なんか変な声、聞こえたね~」

この暑さで誰かが叫んでいるのか、それとも、土木作業中の誰かが大声を出しているだけか。この時代のせいか、どちらにしても単なる奇声ごときでは気を止めなくなってきた私達も現代病なのかもしれない。

横にいる夫がふと近くの台北市政府の屋上を見上げ、すぐに足を止めた。

「え?あれ。。。。、なんかおかしくない?」

そう言われて、夫の目線の先を追ってみると、市政府の屋上(13階程度)で奇声を上げている男性が見えた。

最初はよくある台湾の工事現場の人(普段から危ないので)かと思ったが、よく見ると普通の格好をしているし、様子が明らかにおかしい。

変な大声をあげながら、フラフラした足取りで右へ左へ歩き、屋上ギリギリの所を行ったりきたり、たまに足を外へブラブラさせたりしてとても危ない。


「え・・・・あれってもしかして自殺・・・・?!」


台湾のニュースでよく「跳楼(飛び降り)」を見ることがあったが、その殆どが痴情のもつれで、狂言で終わることが多いので、人騒がせな人間としてチャンネル変更していたけれど、実際に自分の目の前でそういう人を発見してしまうととたんにオロオロしてしまった。

市政府は展覧会で沢山の人の往来があったというのに、誰も関心をよせる人がいなかったのか、その人物に初めに気づいたのは多分私達が最初だったようだ。

「明らかにおかしいね・・、僕そこで交通整備してる警察官に言ってくるよ。」

夫が近くで交通整備をしている警察官へ通報に行った後、その屋上の人物が白い紐をおもむろに取り出したのが見えた。
それを屋上のどこかにくくりつけた後、自分の首にその白い紐をグルグルと巻きつけだしたので、これはヤバイとかなり焦ってしまった。

経験しないうちはええかっこ言っていても、
今にも自殺しようとしてる人間を実際に目の前にすると、人ってのは何も出来ない。
警察にお任せするしかない。

信号付近の警官に伝えてから、救急車2台、消防はしご車が物凄い速さでやってきた。

やはり政府関係の建物で事件が発生すると大慌てだ。

その人物は一体どこから入ったのか、総統府に続いて、市政府も侵入されたのか!とまた来週政府が叩かれる要因にもなるのも安易に予想できる。


ふと後ろを見るといつの間にか野次馬が出来ていて、場所が場所だけに望遠カメラでその様子を撮る人の多かったことといったら。
この近くでPC・カメラ関連の展覧会があったので、媒体の人間が多かったのかもしれない。
日本でもきっとこういう時は携帯写メの嵐だろうし、台湾もどこでも心理はそういうもんなんだろう。

次々に私服警察っぽい車や、護送車など車が到着し、はしご車が伸びていくとより野次馬が増えてあたりは騒然となった。

「これ政府の予行訓練でしょう?え?違うの!」
「ただの自殺演技でしょ・・」
「本物??子供には見せたくない!」

色んな人の声を聞いていると、こういうニュースって珍しくないんだなぁと思わせられた。

渦中の人物というと、ビルに腰掛けて足をブラブラさせヒヤッとさせたかと思えば、下にいる警官にあっちへ行け!という仕草をし、首にくくりつけている紐を引っ張ったり、帽子や草履を地面へ落としたりしていたが、30分ほどでようやく上にいた警官に取り押さえられた。

はしご車がスルスル降りてくると同時に、何事もなかったように警官は交通整備に戻り、すぐにクッションの空気が抜かれていく。行きも帰りも非常にすばやい。
助かったからか、あっという間に野次馬も消えていた。

結局、その人物は狂言自殺だったのかもしれないし、精神を病んで不満を抱えていて、誰かの関心を集めたかったのかもしれない。

3年前、同じ市政府から誰かが飛び降りて、遺体が発見されたのがその半年後だったというニュースがあった。

誰も関心を示さなかったら、本当に自殺していたかもしれない可能性を思うと、あの時ほおっておかなくて良かったと思う。

帰宅後ニュースを見たら、今日のことが小さく報道されていた。

その後、雨が少ないので8月は水の使用が制限されそうだという嫌なニュースと、そのすぐ後で気圧のせいで台湾の南で軽度の台風が発生したというニュースが続く。

テレビ画面で見ると誰かが死ななかったニュースはものの数秒で忘れられ、思ったような関心はよせられないけれど、実際そういう場面に出くわした側ってのは、その後も結構考えさせられてしまう。

以前、某国のニュースで、今回と同じように自殺志願の人間が右往左往していた時、腹が立った野次馬の一人が「だったら早く死ね!」と警官の見ている前で自殺志願者の背中を押し、助けるどころか死ぬ手伝いをして捕まったというのを聞いたが、それを見ていた他の野次馬も彼に拍手をし、なんと恐ろしい国があるもんだと思った。価値観の相違、無関心もここまでいくとえげつないな・・。


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2009.08.02 / Top↑
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