♦♦♦♦♦♦♦♦♦ 国際結婚で台湾在住、柴犬3匹との台湾生活を綴っています。あっという間に台湾11年。  ♦♦♦♦♦♦♦

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天祥から山道を走り既に1時間だというのにまだ山道が終わらない。

そのわけは、カーブに次ぐカーブでなかなか速度が出せないからだ。

慎重な夫の運転で山をやたらと越えたっていうのに、
遙か向こうの頂きまで道路が延々続くのが見えてしまうと夫に運転させるのも気の毒になってくる。

しかし少しでも前に進んでいると思った方がよほど気が楽になるだろうと、

「さてさて?♫ 私らはどこまで走って来たかな♪」

ワザと機嫌よく現在位置を地図で確認してみても、
地図上ではまだ1cmも進んでおらず愕然となる。泣)

もしかして狸狐にバカされてやしないか?なんだかなあ。

何気に呟いたその横を猛スピードの4WDが物凄い勢いでバビュン!と通り過ぎていく。

すれ違いざまに見えたドライバーの顔立ちから明らかに地元の原住民だということがわかる。

彼らにしてみればここはホームタウン。

こんな山道なんてちょっとコンビニに行ってくる程度か、もしくは屁みたいなもんかな。
高所恐怖症には羨ましくもないけど、とにかく人間、環境慣れというのは凄いのだ。 


果てしない花蓮の山に囲まれながら、暫く車を走らせていると
ようやく次の標識が上のほうに見えてきた。



夫 「窓あけてみなよ、空気が涼しくて気持ちいいよー」

そういわれてパワーウィンドウを下げたけどさほど気持ちよくない。

実は少し前から、なんだかしんどくてハアハア息苦しくなっていたのだ。

目の前に見えてきた標識には標高2150mと書いてあった。^^;

私 「えっ・・・・いつのまにそんな高いところに・・」
夫 「あれ?言わなかった?これからもっともっと高くなるんだよ^^(←ノンキ)」

2000m以上なんて今まで登ったことがない。
だからかな、少々しんどくなったようだった。

ちょうど2150m地点に「碧緑神木」と呼ばれる(樹齢3000年の木が聳える)休憩所があり、
そこで10分ほど休むことにした。

喫茶店まで来たところで喉がかわいたけど、
明らかに『山の上料金』をふんだくってそうな喫茶店だったので入るのはやめておいた。

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私 「まさかこれ高山病じゃないよね?^^;」
夫 「まさか・・大丈夫?でももう山中だし・・・とりあえずなんとかこらえて。」

車にのっててそんな病気になるもんなのかと思いつつ、
再出発した車は道なりに上へ上へと向かう。
窓を全開にすると、さっきより冷えた空気が顔に当たって高い山にいることが実感できる。

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私 「しんどいわ・・・・。ああ、嫌だ・・・こんなとこで死ぬのは・・・・。」
夫 「え・・・やめて!そんな怖いこと。頑張って。加油~加油~リーチャ~!」

加油と歌われても、山上シチュエーション効果もあってか、どんどん弱気になる。
やみくもに元気出そうと音楽をかけても、
台湾の山の中ではミスチルもサザンも何故か似あわず気分があがらない。

夫が心配して何度か休憩を取ってくれることになった。

碧緑神木の次にウッドデッキのある公衆トイレ・展望台を発見。
この辺りは朝日と雲に抱かれた山々の景色が見事らしく、ここで野宿する登山グループもいた。

気温は既に日本の11月並の涼しさ。
森林浴効果か散歩するとちょっとだけ気分がよくなってきた。

夫 「気分良くなった?今の僕には運転することしか何も出来ないけど。><」

夫の言うとおり、今更元へ戻ることも出来ないので、
とりあえず休みしつつ車を前へ走らせて山を越えるしかない。
とにかく水を多めに飲んで耐えてみることにする。

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車中で息を切らせながら、ようやく土産物の店舗がある開けた場所に出て来た。

ちょうどここで南投県方面と、台中方面、左右二手に道が分かれている。

予定では、『梨山方面へ向かい、中横公路をつっきって、台中から高速に出る』だったので、
ここで迷わず右へ・・正確に言うと正面(写真の)にみえる暗いトンネルを進み、早く梨山へと車を走らせる。


私 「これを抜けたら、あとちょっとか・・・。」

地図的に一区切りついたのがわかったので二人でホッとしながらトンネルを抜けた。


でも、え?ちょっと待ってよ・・・?

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そう、そのトンネルの向こうの道路は、
超最悪のコンディションだったのだっ!∑( Д )゚ ゚


とにかく全体的に道路が狭い

道が狭いのにガードレールが所々崩れて無いっ。 (ノД`)

そして道路の真ん中に地割れ?のヒビ!(ノД`) ゜゚ 

そのヒビを中心に道路が陥没してる。 ・・。゚(ノД`) ゜゚゜゚ ヒぃー

更に山側には土砂崩れの跡!。゚(ノД`) ゜゚゜

そして土砂塞き止め工事だらけ・・・・

時折上からコロコロ石が落ちてくるこれいかに・・・・。 ゜゚ (ノД`)人(´Д`)人(Д` )・゚゜゚



夫もそれを見てかなりナーバスになってるのか、口数が明らかに減ってきた。^^;

今ここで地震があったら絶対助からない・・・。

私 「ミル、死ぬ時はパパとママも一緒だから!!留守のピータンごめん・・」

本気でそう思って後部座席のミルクに叫んぶと、
気持よく寝ていたらしいミルクは「ハァ~」っと嫌そうなため息を出した。^^;

よく人生を巻き戻ししたいと思う事があるけれど、この時ばかり早送りしたかったことはない。
日本だったらまだまだ通行不可能といわれるレベルだろうし。

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私  「今後一切、二度とこの道は通らない!二度とここへは来ないっ、ワーん(ノД`)」 

元々は自分が選んだ道なのに怖さで車を止めることも降りることも出来ず、
ただただ山に向かって散々罵倒を浴びせてしまった。

ふと窓から景色を眺めると標高1500~1800mで作られる高山茶の畑が沢山見えた。
梨山周辺の高山茶と言えば、台湾茶愛好家の方にも大人気のお茶だ。

初めて見る高山茶畑は超急斜面(45度)に茶畑を作っており、
茶摘もカートを黒い鉄線にセットし、
それを伝いながら、自分は落ちないように細心の注意が必要みたい。
傍から見ても決して楽な作業ではない。

細い道で対向車線からやってきた地元バスとギリギリですれ違う。
なんと毎日花蓮までこの山道を走っている定期便バスだった。
さらに黒猫ヤ○トの宅急便の軽トラともすれ違った。

暫くすると、お茶用の真っ赤な小型カートに乗った地元民が、
ガードレールの無い道で、またもやバビュンと目の前のカーブを通り過ぎる。
すごい!

山の斜面に勝手に家を作って犬と暮らしている人も発見。
傾斜上にお茶畑を持つ主人が車を崖っぷちギリギリに停車していたのもすごかった。

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時計を見ると夕方の6時前だ。

やっとの思いで賑やかな屋台や民宿がある通りに出ることができた。
夫が文句を言わず、二時間かけて山道を安全に走ってくれたのをとても感謝してる。
夫は本当に忍耐強いな。
赤の信号機すら待てない人がいるというが、次元が違う。

安堵からか、空気が澄んで冷たく気持ちよく感じ、
風景はどことなく清境農場っぽくみえた。

山の斜面に沢山あった茶葉畑は、いつのまにか白桃畑へと変化していた。

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「ここから更にこの道路を延々走っていけば、高速まで抜けることができるね。」

休憩のついでに近くにいた屋台のオバサンやオヤジさんに道を確認してみることにした。


夫  「すいませーん。道を確認したいんですが。僕たち今からこの道を通りたいんですけど・・・」
オバ 「え?えーっと、どこって?


(・・・地図を見るオバサン・・・)



オバ 「・・・・・フッ、あんたこの道さあ、もう無いよw。
私達 「ええっ ??!∑( Д )゚ ゚なんですとっ 」

オジ 921の地震であの辺りの道が全部崩れて無くなったんだ。
    国が一度治したけど土砂崩れ多いのでもうずっと通行禁止なんだよ
。」 
*921=1999年台湾大地震


呆然としながら向かいの山を見ると、既に真っ赤な太陽が山際に隠れようとしている。

私達、無事家に帰れるのかっ???


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2009.07.04 / Top↑
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