♦♦♦♦♦♦♦♦♦ 国際結婚で台湾在住、柴犬3匹との台湾生活を綴っています。あっという間に台湾11年。  ♦♦♦♦♦♦♦

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友人のブログで紹介されていたものですが、

あまりに心を打たれたので、(これしか言えない自分の言葉のボキャブラリの無さに腹がたつ)

こちらでも記す事にしました。

既に沢山の方にシェアされているかもしれませんが、

是非一読していただきたいと思います。

東京から被災地へ医療支援に向かったある看護師女性の手記です。→こちら


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2011.03.30 / Top↑
久しぶりに金城武さんのCMがオンエアされました。



相変わらずカッコイイ金城武さんは香港のアンディ・ラウ氏同様、
私生活を全く表に出さない方で有名です。

実はもう結婚して日本人の奥さんがいるとか、ゲイの恋人がいるとか、様々な噂が流れていますが、
「そこにいるだけでいい」ので、激しくどーでもいいです。
私にとっては日台の象徴のような人なので。

金城さんと言えば、ビール等のCMが印象強いからか、
どちらかというとアルミ缶の飲料をぐっと飲むイメージで、
紙パックをぐっと飲む(女の子はしちゃいけないって怒られますが)姿が印象に残ります。
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バックに一面氷が広がりますが、これはオーストラリアのガードナー塩湖で撮影された模様です。
飛行機で12時間、現地に辿りつくのに車で8時間あまりかかったとのこと。

大のインドア・ネット好きで知られる金城さんですが、
ネット環境もままならない現地での撮影期間中、
不便が幸して、滞在先で夜は星を観覧するなどして文明から離れた生活を楽しんだとのことです。



今回の大震災で、国内はもとより世界でも沢山の有名人が支援を表明していますが、
公に出ていないからと、色々と好き勝手言う人がいるのも事実。

金城武さんは日本台湾ハーフということで、真っ先に
その中の一人として名前が挙げられることもありました。

でもここにきて、ずっと沈黙を通していた金城武さんが、
既に被災のために支援していた事が事務所を通して低調に伝えられました。

他のタレントと比べられて、結果的に大勢の人や社会に迷惑がかかることを恐れ、
本人の強い希望で、額などはっきりした事には一切ふれていません。

相変わらず、行動も男前ですわ。


2011.03.28 / Top↑
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確か、こちらで地震発生二日後くらいで集められた物資です。
皆で集めた発電機もカイロも毛布もお水も入っています。
あまりにも多かったため、混雑を考慮して
途中で受付を中止し、確か募金のみに切り替えられていました。

てっきり受付の混雑を危惧してのことかと思っていましたが
まさか物資が400トンも集まっていたとは、知りませんでした。

「台灣援助物資4百噸 日人吃驚」 以下中央社記者記事より。
台湾から援助物資400トン余り。日本人も驚く。

日本における1000年に一度の大地震、死亡行方不明共に2万人を突破し、20万人以上が避難所で避難生活を送っている。台湾外交部と佛光山(寺)等各部門による協力で、400トンあまりの救援物資が被災地に送られ、この莫大な数は現地の日本人を驚かせた。
国際佛光会メンバーは外国部やチャイナエアライン(台湾)の協力のもと、本日無事、成田及び羽田国際空港において台湾の救援物資のチェック及び受け取り手続きが終了、東北地方宮城等の地震・津波被害のあった地域へ郵送の準備に入った。台湾から海・空運を使って次々届けられた日本への救援物資は約400トンに及び、成田空港に本日届けられた物資は26トン、冬物の上着やマスク、毛布、発電機、ミネラルウォーター等、そして羽田空港に届いた荷物はカップラーメンや、発電機298台、電気ストーブに類似する物200台だった。

東京にある佛光山寺の滿潤法師が今回の救援物資の総指揮を努め、「外交部とチャイナエアの多大な協力があってこそ、救援物資を日本に運ぶことが出来たことを非常に感謝する。」と中央記者に示した。続いて、11日の大地震発生から既に10日以上が経過したが依然多くの避難所では食物が不足していることや被災にあった方々が雪空の下で飢えと寒さに耐えているのが非常に切ないことに触れ、これらの物資が迅速に被災にあった人の手元に届き、台湾人の「愛心」も共に届きますように、被災者がゆっくり回復する助けになるように祈った。
これとは別に、大地震後直ちに台湾政府各界が召集され、二・三日以内で200トンの物資が既に寄与され、徐々に運ばれている。-------------(以下省略)

中央社記者楊明珠東京22日專電)
日本遭逢千年一遇大地震,死亡及失蹤人數逾2萬,20多萬人流離失所。台灣外交部和佛光山等單位合作,備妥400噸救援物資陸續送往災區。數量之大讓日本人大感吃驚。
國際佛光會成員在外交部及華航協助下,今天到成田及羽田國際機場領取並清點從台灣運來的救援物資,準備送往日本東北的宮城縣等遭大地震及海嘯侵襲的地區。
由台灣以海、空運陸續抵日的救災物資約有400公噸,今天抵達成田機場有26公噸,包括禦寒衣物、口罩、毛毯、發電機、礦泉水等。運抵羽田機場以速食麵等食物為主,另外還有發電機298台、暖爐200台。
東京佛光山寺滿潤法師被指派為這次遞送救援物資的總指揮。她對中央社記者表示,很感謝外交部和華航的大力協助,才能將救援物資順利運抵日本。
她表示,11日大地震發生都已經過10多天了,但聽說很多避難所沒有食物。她對災民在下雪天忍耐飢餓覺得很不捨,很希望能火速將這些物資送到災民手中,把台灣人的愛心送過去,協助災民慢慢走出來。
她表示,大地震後台灣各界在政府的號召下,2、3天內就已籌募到200噸物資,並陸續運往災區。日本宮城縣醫師公會等單位都向佛光會求援。大地震後,日本通往東北的「東北道」受損無法暢行。直到今天上午大型車輛終於從東京鄰縣的埼玉到青森縣可通行,救援物資可更快速地運抵災區。受託運送台灣這批救援物資的佐川急便公司人員,對於台灣一口氣送400噸救援物資感到很驚訝,並說這是目前聽到所有外援中最多的數量。佐川急便的職員山內直人對中央社記者表示,高速公路已沒問題,緊急運送救援物資可暢行,從東京約花7、8個鐘頭可抵達宮城縣仙台市。至於目前市面很缺的汽油,他表示,已在東京加滿油,足夠使用。災民收到這些救援物資一定很高興,所以覺得接這次的任務,他很高興。有關台灣發起的募款運動已衝高到約40億日圓(約台幣15億元),日本網路媒體及網友留言說,台灣人口是日本的1/6,40億等於是240億日圓,如果再考慮物價,那價值更高。有日本網友說,台灣是「擁有世界最好的人的民族」。1000322


(中央社記者楊明珠日本千葉縣傳真 100年3月22日)

http://tw.news.yahoo.com/article/url/d/a/110322/5/2oicp.html

これら400トンの物資の運送を手伝ってくれたのは佐川急便さんでしたが、
外からの救援で一番多かったらしく、驚いていたと書かれていますね。
今なら都内から7~8時間で現地に到着するそうです。

この物資は地震後すぐに呼びかけられたもので(なので発電機が多い)、
当初は届いたのか届いてないのか、分からず仕舞いでしたが、
こうして、ちゃんと届いたことがわかって安心しました。
小型発電機は、電気がストップしたときに日本に電気を送ろうと
台湾の人が協力してお金を出し合い外交部に頼んで送ったものも入ってます。

お年寄りに台湾のカップラーメン等、海外食品は口に合わないかもしれないですが、
買いだめで物資が手に入りにくい今、
少しでも暖かいものを食べて元気を出して欲しいですね。

追記:3/23 写真追加

更に追記:3/24

↓↓「日本へ恩返し」が届かない!↓↓
海外からの支援に“障壁”「日本に恩返し」の思い、行き場失う

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110324/asi11032417390002-n2.htm

今回の騒動に加え、
外交部が絡んでいるので、海外からの物資は大丈夫だとは思っていましたが、
国の確定はしないものの、
規格や日本語表示など、水際で日本側に断られる国や物資も多いようです。

きまりがあるとはわかっていても、
物資が足りない今、こんな時まで少し幅の融通が聞かないというのは
ちょっと複雑です。

海外では秩序や規則が賞賛され、片や一方では規則が足かせとなることもある日本。

もちろん、それよりも「国民の安心」が先なのはわかっていますが、
被災地に物資を届ける対策も練っておらず米軍に助けられた日本の行政、
現段階でもアップアップしてるのに
他国からの物資を断る資格があるとは思えません。
有り余る物資が国内にあるのだったら早く廻して欲しいですね。

私の独り言ですが。

2011.03.23 / Top↑
IMG_4838.jpg



本日は、昨日とうって変わって異常な寒さですが、
台湾でも桜が咲きました。

生命のエネルギーってなんかいいですね。
最近自宅周辺で、日本の桜を植えている家をちらほら見かけます。
冬が寒かったから開花しやすかったのでしょうか。

綺麗です。

桜を見たら日本を思い浮かべますね。
福島原発もいくつかの電源供給がうまくいったそうで非常に嬉しい限りです。
まだまだ道は長いですが、いい事は続くと台湾で信じてます。


実は今日、友人の子供が、関東で毎日続く余震のせいで
精神的に怯えてしまい、怖がっているような話を聞きました。

NY在住のるみさんのブログで、お子さんのケアのための情報をシェアされていたので
これも何かの縁と思い、こちらに載せることにしました。
地震発生地域、被災地の方でなくとも、親御さんは知っておいて損はないと思いますので
是非ご参考までに御覧ください。


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お子様を持つ全ての親御さんへ、


被災地の皆様も、

そして いまだ余震におびえながら生活していらっしゃる首都圏在住の皆様も、

今回被災はしていないけれど、テレビで被災地を映した映像を見たお子さんを持つ皆様も、

災害後の精神的ケアについての専門家よりのアドバイスです。

是非ご一読下さいませ。





American Academy of Child and Adolescent Psychiatry
米国児童青年精神医学会



ご家族の皆様へ  ~災害後の子どもたちを守るために~


子どもにとっても大人と同じように、地震や津波等の災害はとてもこわい体験です。しかし、そのこわい体験を子どもと一緒に語り合うことで、次第にこわさが治まることがあります。子どもが理解できる言葉を用いて、何が起きたのかを説明をするとよいでしょう。しかし、詳しすぎるのは逆効果です


災害に対する子どもの反応にはいくつかの因子が影響します。
子どもが親の反応をどのようにみているか、理解しているかは、とても重要です。
普段から、子どもは両親が心配していることにきづいているものですが、危機状態にある時には特に敏感になっています。
ご家族は、心配していると言う事実を子ども達に隠さないようにしましょう。その上で、自分達にはこの災害を乗り切る力があることを強調しましょう。ご家族が危険でないようによそおっても、子どもの不安を和らげることはできません。

子ども達の反応には、災害の間やその後に、どれぐらいの被害や人の死を目撃したかなども影響を及ぼします。
家族や友達など身近な人が亡くなったり重いけがをしたり、自分の家や通っている学校等が破壊されると、子どもが大変大きな反応を起こす可能性が高まります。

子どもの反応は年齢にもよります。
例えば、6歳児の場合は学校に行きたくないという形で不安を表すこともありますし、思春期の子どもの場合は、何もなかったかのようにふるまう一方、親と言い争いが絶えなくなったり成績が落ちることもあります。

災害の後に PTSD (Post Traumatic Stress Disorder、外傷後ストレス障害) がおこることもあります。

PTSDとは過度に恐ろしい災害体験したり目撃をした人におきることのある症状群のことです。

この障害に至った子どもは、その恐怖体験を何度も心理的に再体験します。
例えばつみ木でビルを作ってそれを倒す事を繰り返す事があります。
この様な遊びを繰り返す事が不安を解消していくプロセスです。
幼い子どもでは、現実の怖い出来事が怪獣の悪夢に変わったり、他人を救う夢に変わったり、自分や他人を脅す夢に変わることもあります。

PTSDは恐怖体験の最中には出てくることはほとんどありません。

PTSDの症状は出来ごとのすぐ後に現れることもありますが、数ヶ月たって、時には何年も後にフラッシュバックとして戻ってくる事もあります。



災害にあった後には、ご家族は次のような子どもの行動の変化に注意をして下さい。

・ 学校に行きたがらず、お母さんやお父さんの後をつきまとうなどの「しがみつき」の行動
・ 災害に関係した不安が長期に続く(親と永久にはなればなれになる恐怖など)
・ 出来ごとの後数日以上たっても、怖い夢を見る、寝ていて叫ぶ、おねしょをするなどの睡眠の問題が続く
・ 集中出来ない、イライラする
・ 過敏になり、びっくりしやすくなる。
・ 学校や自宅で、災害前には見せなかった問題行動をするなどの行動の問題
・ 身体的な原因がないのに、身体の症状を訴える(腹痛、頭痛、めまいなど)
・ 家族や友人とあまり話をしなくなり、一人でいることが増えた、悲しそうにみえる、さびしそう、元気がない、活動に参加しなくなった、災害のことばかり考えてしまう

災害にあった子ども達、特に強い破壊を目撃したり、誰かが怪我をしたり亡くなったことを目撃した子どもに対しては、専門家のアドバイスがPTSDに至るのを防いだり症状を少なくすることに役立つことがあります。
お子さんに関して気になる方はかかりつけの小児科医などに相談しましょう。



出典: American Academy of Child and Adolescent Phychiatry
訳者: UCSF, 高山ジョン一郎先生 他

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一人でも多くの方に読んでいただきたいので、リンク、記事のお持ち帰りはご自由にどうぞ。
但し、お持ち帰りの場合、コピペは必ず全文で。 出典、訳者まですべて含めてご紹介下さい。
情報シェアご協力よろしくお願いいたします。

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2011.03.22 / Top↑
先週、友人(台湾人)が、テレビを見る度に心が痛いと半泣きで電話をかけてきました。
彼女は妊娠中なので、日本は復興する大丈夫、報道はみないほうがいいと
逆に励ます形になったけれど、以後もどの国でも、よくも悪くも、不安を煽る報道が多いです。

この十日間、正しい情報を得るのに拡散していたけど、自分自身も不安を煽っていたのかもと思うし、
役に立っていたのかといえば正直わかりません。

台湾にいる自分ができること、
もちろん自分の生活があるし、仕事もある、
でも、目線を変えてみようと思いました。

台湾が日本の復興を応援している事は伝わったけど、
逆に、台湾に向けて今知ってほしい正確な情報と知識を台湾へ伝えていくことも必要だと。

私たち夫婦は関東に友人が多いので、直接現状の話しを聞いて落ち着けますが、
映像の影響は多く、言葉が違うとうまく伝わりません。

台湾は年代が違うだけで、考え方も全然違う。
線香の灰が子供にいいと信じ、子供に食べさせていた事もあったと聴くし、
煽りの買いだめも一度起こってしまえば、日本のようにはいかないと思います。

少しでも日本の三次的被害を防がねばならぬ事に気づかせてくれた人感謝します。
私も不安を逆撫でするような不適切な言動にはくれぐれも気をつけます。
台湾にいる他の日本人までが誤解されてしまうことがないように勤めたいです。

もし日本から台湾に拡散してほしい情報、知ってほしい事等はある方は
恐れ入りますがソース付きでコメント欄にお願いします。


このような時に、お互いをケアする方法として、all about japanで
話し方講師の藤田尚弓さんが書かれている有意な言葉の対処法です。

*長文です


【災害・緊急時 大事にしたい話し方・伝え方】
http://allabout.co.jp/gm/gc/377784/より

東北地方太平洋沖地震で被災された方に心よりお見舞い申し上げます。

 今回被害の少なかった地域でも、まだ緊張感や不安が続いています。家族や親戚、知人などが被災された方もいらっしゃるでしょう。いたわりの言葉が救いになることがある一方で、ストレスの強い状況下では、伝え方がうまくできないために傷つけ合ってしまうこともあります。災害時という特殊な状況での行動の仕方を、話し方・伝え方の見地からご紹介しますので参考になさってください。

■子供に安心を伝える

 余震や原発の問題などで不安な時期ですが、親が動揺していると子供も不安定になってしまいます。明るい言葉をかけるなど、笑顔を見せる、抱きしめるなどの非言語コミュニケーションを多く使いながら子供に安心を伝えてあげてください。抱きしめるという行為は、心のケアにもいいとされています。

 被害の少ない場所にいる方も報道が気になる時期ですが、テレビのつけっぱなしはやめましょう。視覚を使った情報伝達の有効性を考えると、子供に被災のシーンを繰り返し見せるのは避けた方が賢明です。私達は言葉以外の部分でもコミュニケーションをとっています。行動や雰囲気からも多くの情報が伝わりますので非常時の家族のルール(行動の仕方、集合場所等)を確認したら、子供の前ではいつもどおりを演出するくらいの気持ちで接することをお勧めします。

 阪神淡路大震災や新潟中越地震の際には、地震や停電を経験したことで、急に暗いところを怖がるようになってしまった、情緒が不安定になってしまった、おむつに戻ってしまったなどの事例も報告されています。ついつい漏らしがちな、ネガティブな言葉も子供の前では我慢し、なるべく安心を伝えるよう心がけましょう。

■安全に導く避難時の伝え方

 震災を経験した人の体験談に「リーダーシップをとってくれた人のおかげで行動することができた」という声がありました。緊急時の指示のコツは、

1. 落ち着いて
2. ハッキリと
3. 簡潔な指示を出す

 です。パニックに陥った人も、小さな子供も、しっかりした指示を聞くことで行動がしやすくなります。

■挨拶から始める近所の人とのコミュニケーション

 震災に遭われた方の経験談で多かったのが、「近所の人達との助けあい」。避難する時も、避難した後も地域の人達との協力が欠かせないようです。今回、被害に遭わなかった地域の方も、震災に備えてぜひ近所の人とコミュニケーションをとっておくようにしましょう。

 都心に住んでいる方は、隣の人との交流はないかも知れません。そんな場合は、まずは挨拶から始めましょう。「そんな小さなこと……」と思われる方もいるかも知れませんし、テレや慣習もあると思いますが、挨拶には思っている以上の効果があります。単純接触の繰り返しは、人間関係を近くする有効な手段であり、防犯の面でも効果が確認されています。挨拶をすることに慣れてきたら、挨拶に一言をプラスして、コミュニケーションを増やしていきましょう。

□挨拶プラス一言の例
おはようございます(挨拶)+今日は冷えますね(一言)

 地震後のこの時期なら「大丈夫でしたか」「大変でしたね」など、これまで話したことのない人に声をかけてみるのもいいでしょう。人は知らない人には冷淡になる傾向があります(ザイアンスの法則)。イザという時に助け合うことができる土壌づくりは食料の備蓄以上に大切なのです。

■ストレスが多い環境での伝え方

 避難所で生活する方、都内で帰宅困難になった方など、慣れない環境で大勢の人と過ごすと非常に大きなストレスがかかります。そんな精神状態で窮屈に過ごすのですから苦情を言いたくなる場面もあるかも知れません。

 震災を経験した人の体験談を調べたところ、「近所の人との助け合いが心強かった」というような声が多い一方で、「一緒に暮らすうちにイヤな思いをした」「本性が見えた」といったような関係悪化のケースもありました。

 お互いが強いストレス下に置かれている場合、伝える側の言葉も強くなる傾向があるだけでなく、受け止める側も過敏になる傾向があります。思いやりというクッションをなくしがちの緊急時。傷つけ合わないためには、どのような点に気をつければいいのでしょうか。

 ストレス下にある相手に対して話をする場合には、「どのような構造、順番で伝えるか、フォローの言葉をどうするか」といった準備を事前にしてから伝えるのがセオリーです。しかし、自分もストレスにさらされていて、そういった準備をする余裕がない場合には、話し方の印象に気をつけることが有効です。言葉選びだけでなく、声のトーン、話すスピード、表情などを含め、いつも以上に丁寧に伝えることで印象を緩和できます。


特に、声のトーンは低め、話すスピードはややゆっくりにすると攻撃的でない印象になります。ストレス下の場合そのくらい気をつけても、やっと相手にはニュートラルに伝わる程度の話し方になります。

 相手を攻撃するような伝え方もいけませんが、自分ばかりが我慢するのもよくありません。こういった環境では、自分も他人も大事にするコミュニケーションが必要になります。

■人間心理と声かけの効果
 
 私達は他者と自分の間のバランスを求め、公平である状態を好みます(こういう状態を心理学では「衡平理論」といいます)。そのため、物資の分配や我慢の分配がうまくいかない状態では大きな不快感を感じるでしょう。しかしながら、共有する有限なものを前にすると利己的な考え方をしてしまう心理も働きます。みんなの利益のために行動するか、個人の利益のために行動するかの葛藤が生まれてしまうのです(こういう状態を心理学では「コモンズのジレンマ」といいます)。
 
 そんな状況の中で、助け合うためには「声をかけ合う」「話し合う」ことが有効です。研究では、話し合いや情報交換、ルールなどによって協力行動が促されると報告されています。周囲の協力が得られるという期待感を持てるようになると、事態を好転させることが可能になるのです。ギスギスした環境では、いろんな気持ちが芽生えてしまうのも当たり前。そんな時に自分や他者を責めてはいけません。隣の人に声をかけ、コミュニケーションをとり、助け合いの土壌を作ることで事態を好転させましょう。


■いたわりの声をかけあおう

 被災された方、自分は無事でも親戚や知人が被災した方など、震災によって心に傷ができてしまった人も少なくないと思います。どんどん周りの人を気遣う言葉をかけ合いましょう。

 今回インタビューをさせてくれた阪神淡路大震災の被災者の方は「震災も仮設での生活もつらかったけれど、ボランティアの人に話を聞いてもらえて気分が少し落ち着いた」とおっしゃっていました。特に女性は、話すという行為でストレスを緩和しやすいと言われています。「大丈夫だった?」「つらくない?」などの声掛けをし、相手が話をしやすいきっかけを作るようにしていきましょう。

■「頑張れ」の使い方に注意

 一般的によく使われる「頑張れ」という言葉は、「これ以上どうやって頑張ればいいのだろう?」と受け取られてしまうこともあるので注意が必要です。つらい人に対しては、励ましよりも「聴く」に軸足を置くコミュニケーションをとるようにしたほうがいいでしょう。相手の話を聴き、心を寄り添わせる行為自体が励ましになります。言語だけがコミュニケーションではないことを思い出しましょう。

 震災が起きてしばらくすると、被害のない地域にいる人達にも「何もできない自分」というストレスがかかることがあります。あなたの周りにも無力感にさいなまれ、もどかしい思いをしている人もいるかも知れません。そういうストレスを感じた場合には、ぜひ「聴く」という貢献をしていただきたいと思います。普通に振る舞っている人の中にも、親戚や知人が被災して苦しさを抱えている人がいるかも知れません。そういった人に気遣い、心を寄り添わせるのも立派な貢献なのです。

■聞き流すスキルも必要な時期

 災害時は、根拠のない風説が流れやすい時期でもあります。人からの話を判断するポイントは、事実、推測、意見に整理しながら聞くことです。特に、事実と推測は一緒にして語られることが多いので注意してください。事実として語られている部分については、情報の出どころを聞くようにします。情報の出どころがハッキリしないような状況の場合、確実でない情報を聞き流すスキルも重要になってくるでしょう。

 この時期に消費をすることを不謹慎だと言う人もいます。日本経済をこれ以上停滞させないためにも被害のなかった地域の方には、むしろ普通に働き、普通に消費をしてもらって経済を停滞させないようにするべきという人もいます。様々な考え方の人が、様々な意見を押しつけあう場面では、言葉の力を受け流す強さが必要です。

人は非常時には、思いをうまく伝えられない状態に陥ります。それを認識しておけば、過度に傷ついたり相手を責めることを減らせるはずです。私の好きな言葉に「言葉は人間の用いる最も強力な麻薬だ」(イギリスの作家キプリングの言葉)というのがあります。言葉は、麻薬のように人の心や身体を蝕んでしまうこともあれば、痛みを和らげる薬のような効果も持ち合わせています。こんな時だからこそ、言葉を選び、伝え方を工夫し、復興へむけて力を合わせていきましょう。



2011.03.22 / Top↑
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